02/08 17:04 都主体の銀行を研究 中小企業への融資対策で 社会94
共同
石原慎太郎東京都知事は八日の記者会見で、優秀な中小企業など
に積極的融資を行うため、都が主体となった銀行経営を研究する意
向を明らかにした。
またペイオフ(預金払戻補償額に上限を設ける措置)が解禁され
れば、経営状態などがはっきりしてくると指摘、「(都の)指定金
融機関見直しもある」と述べた。
石原知事は選挙公約の中で「優秀な中小企業が貸し渋りなどで企
業として足踏みしている」と指摘、新しい金融機関の設立に意欲を
示していた。
この一環として都は、優秀な中小企業向け融資を証券化し、投資
家に販売する「ローン担保証券制度」を創設、二○○○年から新し
いタイプの制度融資を実施している。
都が主体となる銀行について石原知事は「慎重に可能性を模索し
ている」と述べ、経営形態や手法について今後の研究課題とした。
地方自治体が銀行に数%出資している例はあるが、自治体が母体
になる銀行は現在の金融行政では想定されておらず、リスクも大き
いため具体化した場合に論議を呼びそうだ。
(了) 020208 1704
[2002-02-08-17:04]