【ロンドン7日=大西康之】
英蘭メジャー(国際石油資本)のロイヤル・ダッチ・シェルが7日発表した2001年10-12月期決算は、原油価格の低迷を受け最終利益が前年同期比47%減の19億900万ドル(約2550億円)に落ち込んだ。通年の最終利益は同9%減の119億8000万ドル(約1兆6000億円)だった。
シェルによると、2001年の北海ブレント原油価格は前年に比べ1バレル当たり約4ドル低下。これを受け石油・天然ガス開発部門の収益は52%減少した。石化製品の需要低迷で化学部門の収益も69%減と大幅に落ち込んだ。一方で石油・天然ガスの生産量を過去最高に伸ばし、不採算事業の売却などによる合理化で年間に51億ドルのコスト削減を達成、通年の減益幅を9%に押さえた。