日本商工会議所の山口信夫会頭は7日の記者会見で、株価低迷が続いていることに関し「当面の不良債権処理を邪魔しているのは株安だ。小泉首相は『株価に一喜一憂しない』と言わず、『重大な関心を持っている』と言ってほしい」と述べた。また、銀行への公的資金の再注入について「金融庁や金融機関は責任問題で足踏みしているのではないか。ちゅうちょせず、思い切って受け入れるべきだ」との考えを示し、「公的資金の投入は税金の無駄遣いではなく、銀行が立ち直れば、大きくなって返ってくる」と説明した。
一方、田中前外相の更迭で小泉内閣の支持率が急落したことについては「元には戻らないと思うが、構造改革は50、60%支持されているということであり、既定方針通りやってほしい」と述べ、小泉政権の構造改革路線を引き続き支持する姿勢を強調した。
(2月7日22:02)