【フランクフルト7日=貞広貴志】
欧州中央銀行(ECB)は7日、ドイセンベルク総裁(66)が来年7月に任期途中で退任すると発表した。すでに欧州連合(EU)議長国スペインのアスナール首相などにも伝えた。
後任は退任までにEU首脳会議で決めることになるが、フランス銀行(中央銀行)のジャンクロード・トリシェ総裁などの名前が挙がっている。
ドイセンベルク総裁は1998年5月のEU首脳会議で8年の任期で選出されたが、初代総裁に同氏を推すコール独首相(当時)とフランス人総裁を求めるシラク仏大統領の対立に巻き込まれ、「年齢を考慮し、任期は全うしない」と声明を出した経緯があった。
(2月7日17:49)