【ワシントン6日=共同】
訪米中の橋本龍太郎元首相は六日、ワシントンで日本人記者団と懇談し、アーミテージ国務副長官ら米政府関係者との同日の会談で日本経済や政策対応への懸念が米側から示されたことを明らかにした。
橋本元首相は「日本は自信をなくしているのではないかという懸念が寄せられた」と述べた上で、先にニューヨークで開かれた世界経済フォーラム年次総会の場で「(経済再生に向けた)日本の強烈なメッセージがあってもよかった」と指摘した。
また、不良債権処理を中心とする構造改革の加速を促す発言が米政府当局者らから相次いでいることについて「米政府は時間を区切って日本に対応を迫るような手法は取らないだろう」との見方を示した。