(2/4)エンロン前会長に召喚状発行へ・米上院商業委
【ワシントン4日=安藤淳】米上院商業科学運輸委員会のホリングズ委員長(民主党)は4日会見し、同日の公聴会に出席しなかったエンロンのレイ前会長に12日に出頭するよう命じる召喚状を出す意向を表明した。
5日の委員会で正式に採決する考えだ。5日の公聴会に前会長の出席を求めていた下院小委員会も召喚状の発行手続きに入ることを賛成多数で決めた。
ホリングズ委員長らの会見にはフィッツジェラルド共和党議員も参加、超党派で前会長の召喚をめざす考えを示した。ただ前会長は召喚に応じて12日に議場に姿を見せても、一切の証言を拒否することができる。
上院委はエンロンに対して繰り返し関係会社との不透明な取引に関する資料を提出するよう求めてきたが、同社は拒否していた。委員会メンバーのドーガン民主党議員は「召喚以外に真実を知る手立てはない。公聴会に出たくない気持ちは分かるが、前会長に聞かなければわからない疑問が多すぎる」と指摘した。
議会では7日に下院小委がエンロンのスキリング元最高経営責任者(CEO)、ファストウ前最高財務責任者(CFO)らを呼んで公聴会を開く予定。ただファストウ氏は証言拒否の構えを見せている。