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アイルランド最大の民間銀行、アライド・アイリッシュ銀行は6日、外国為替ディーラーの不正取引で7億5000万ドル(約1000億円)の巨額損失が生じたことを明らかにした。
問題のディーラーはアライドの米国子会社に勤務。会社に無断でデリバティブ(金融派生商品)を取引、同時に通常の取引も続けて不正を隠した。
社内検査で不正が判明したが、ディーラーは発覚後に姿を消しているという。同行は米連邦捜査局(FBI)に協力を要請し、ディーラーの行方を追っている。
この損失処理で同行の税引き前利益の4割が消える見込み。6日のロンドン株式市場で、同行の株価は一時、20%を超える急落となった。同行は「不正を早期発見できなかったのは遺憾。ただ損害が配当方針などに与える影響は小さい」としている。(ロンドン共同)