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| ★阿修羅♪ 国家破産６ ★阿修羅♪ |
坂道を転がり落ちるような株安が、銀行の体力を奪い続けている。シンクタンクの試算では、大手銀行の含み損は４日終値時点で、約４兆８０００億円にまで拡大。金融システム危機直前といった様相を呈しており、各行は、３月期末に向け厳しい舵取りを迫られている。
証券系シンクタンクの試算によると、４大銀行グループと大手５行が保有する株式の含み損（時価と取得評価の差）は、４日の日経平均株価の終値（９６３１円）時点で、総額４兆８０８４億円に達した。
平均株価が９７７４円だった昨年９月末での含み損は３兆５０００億円で、わずか４カ月の間に、１兆３１２１億円も拡大したのだ。
５日の平均株価は９７４５円とさらに下げており、含み損は５兆円を突破した可能性が大きいほか、仮に９０００円水準まで下落すれば、含み損は６兆円まで膨らむとみられており、まさに雪ダルマ式に膨らんでいる。
銀行は昨年９月中間決算から時価会計が導入、保有する株式の時価が簿価（取得時の価格）よる３−５割下落すると、減損処理として損失を計上しなければならない。また、含み損の６割を自己資本から差し引かねばならず、株価下落は銀行の資本不足に直結する事態となるのだ。
だが、政府の無策ぶりにより、株価の下値は予測できない状態となっている。主要ハイテク企業の業績低迷や３月期末決算へ向け持ち合い株解消売りの動きもあり、相場を取り巻く環境は悪化の一途をたどっているのだ。
市場関係者は、「株安による銀行の財務内容悪化が金融システムの不安を増し、銀行株下落を招いている。これがさらに株安につながるという負のスパイラルに陥っている」（大手証券）と指摘する。
こうした中、大手各行は不良債権処理を進めているが、デフレ不況の下、次々と新たな不良債権が生まれている状態で、大手各行が掲げる６兆４０００億円では足らず、「１０兆円規模が必要」と指摘する声も。
こうした銀行の状況に対し、米格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズは５日、東京三菱を「Ａマイナス」から「ＢＢＢプラス」に、安田信託を「ＢＢＢ」から「ＢＢＢマイナス」と、７行の長期格付けを１段階引き下げた。「増加する不良債権を処理するには収益力が弱く。各行の財務内容が一段と悪化している」という理由からだ。
現在各行は、おおむね１０−１１％の自己資本比率を維持しているが、このまま株安が進めば、１０％を割る事態も想定される。
市場関係者からは、公的資金再注入を求める声が日に日に高まっているが、金融危機は目前にまで迫っているようだ。
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