★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
02/06 17:00 拓銀連鎖倒産説は根拠薄い 内閣府調査、通説に疑問 経済13
共同
北海道拓殖銀行の経営破たん後、融資先の道内企業が運転資金に
困り、相次いで連鎖倒産に追い込まれたなどとする通説は根拠が薄
い、とした内閣府の検証結果が六日、明らかになった。
拓銀が破たんした一九九七年十一月から二○○○年十月までの三
年間を追跡調査。年間売上高一億円以上で、大手民間調査会社の信
用格付けでは最高ランク企業のうち、拓銀をメーン行としていた千
四百五十一社と、拓銀と取引がなかった千百五十二社の中で、倒産
した企業の割合を比較。
割合はそれぞれ0・68%と0・86%でほぼ同じ。格付け二位
企業同士の比較でも2・88%と3・07%でほとんど差がなかっ
た。
また、非公開企業三百六十二社(資本金三千万円程度が中心)の
借入金残高も調査したが、拓銀がメーンかどうかで大きな差はなく
、突出した借り入れ難は見られなかった。
メーン行だった非公開百三十八社に限って、有利子負債に占める
利払い額なども調べたが、破たん前年と破たん後の各三年間で差は
ほとんどなかった。
内閣府は「中小企業信用保証協会の保証対象拡大や、拓銀から経
営を引き継いだ北洋銀行、政府系金融機関の貸し出しが安全網にな
ったとみられ、通説は根拠が薄い」と分析している。
九八年の道内の倒産件数は十一年ぶりに千件を突破し、前年の拓
銀破たんが原因とする見方が強かった。ただ九八年は全国的にも、
信用収縮や景気低迷で約一万九千件に達し当時では戦後二番目の高
水準だった。
(了) 020206 1659
[2002-02-06-17:00]