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経営再建中の雪印乳業が持ち株比率で10%を上回る資本参加を求めて複数企業と交渉に入った問題で、農水省の須賀田菊仁生産局長は6日の自民党農林関係部会で「酪農の基盤確保などの観点から外資系との提携は困ると雪印に通知した」として、提携相手は国内企業に制限したい意向を明らかにした。
雪印の提携候補として外資のネスレグループが浮上しているが、自民党側からは外資だけでなく商社との資本提携にも批判的な意見が出た。「国内農業の保護」という立場で一致する党と農水省には、「市場原理を最優先する外資系では酪農業界の秩序を乱しかねない」(同省幹部)との懸念が強い。
農水省に雪印の経営判断に介入する権限はないが、酪農業界は乳価交渉などで国と密接なつながりがある。こうした事情を考慮してか、雪印首脳が党幹部に対し「外資との提携はできない」と伝えていたことも、党幹部が明らかにした。(11:14)