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日本銀行の資産が膨らんでいる。2001年末の資産残高は117兆5000億円となり、前年同期に比べて10%増加した。昨年3月からの金融の量的緩和策で、金融機関に資金を供給するために国債や手形を大量に購入し続けているためだ。
資産のうち国債は政府短期証券を含めて75兆6000億円。昨年4月に資産・負債の項目を見直したため、正確に比べるのは難しいが、単純比較では前年同期比34.3%増加した。
日銀は金融機関から国債や手形を買う見返りに、資金を供給する公開市場操作(オペ)を連日のようにしている。量的緩和策の拡充で金融機関から買い取った国債は積み上がっている。
「日銀の資産は米連邦準備理事会(FRB)より30%以上も大きい。現時点で問題はないが、仮に社債を買い切るなどして資産の劣化につながれば『日本売り』の材料になる可能性がある」(加藤出東短リサーチチーフエコノミスト)との指摘が出ている。「日銀の資金供給力は限界に近づいており、資産の拡大もそろそろ頭打ちではないか」(菅野雅明JPモルガン証券調査部長)との見方もある。