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【サンパウロ4日=窪田淳】
アルゼンチン政府は4日、ドル建て預金・融資契約のペソ建てへの転換と変動相場制への移行を柱にした経済対策の実施にあたり、市中のドル現金の回収や法的措置の制限に乗り出した。為替管理を強めてペソの下落を回避するとともに、預金引き出し制限措置への違憲判決を踏まえ、経済対策を巡る訴訟の乱発を防ぐのが狙い。
同日公布した政令によると、金融機関は保有するドル現金をすべて中央銀行に渡し、1ドル=1.4ペソのレートでペソと引き換える。金融機関が中銀に置いているドル建ての預託金も同様の相場でペソに転換する。
同日会見したカピタニチ首相は「政府は急激なドル高・ペソ安を断固として回避する」と述べ、政府がドルを一元管理することにより為替相場の安定をめざす考えを示した。
現行の固定制と変動制の二重相場制を6日にも変動制に一本化するのを前に、ペソ下落への予防線を張った格好だ。