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米系格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、2001年11月以来の見直しの結果、みずほフィナンシャルグループの3行、三井住友銀行とUFJ銀行の長期カウンターパーティ格付けを「BBB+」から1段階引き下げ「BBB」とした。
また、東京三菱銀行の長期カウンターパーティ格付け「A−」を「BBB+」に引き下げた。そのほか、安田信託銀行の長期格付け「BBB」を「BBB−」に引き下げた。
また、三菱信託銀行の長期格付け「BBB+」、住友信託銀行とUFJ信託銀行の長期格付け「BBB」、農林中央金庫の長期格付け「A+」を据え置いた。長期格付けに対する見通しは、全銀行について「ネガティブ」とした。
S&Pは格下げと格付けの据え置きについて、1)高水準で増加し続ける不良債権や不良債権処理費用を補うには不十分な収益力、2)不良債権の処理や今後の事業継続に必要な資本力の不足−−などで、各行の財務内容が一段と悪化していると説明した。
現在の格付けは、これら大手銀行が金融システムにとって重要で、システムサポートと日本政府によるさらなる資本注入の可能性に支えられている。S&Pは、政府が危機対応勘定を活用して、大手行の債権者を引き続き保護する可能性が高いと考えている。だが、金融支援が適時に効果的な方法で実施されるかは確実ではないと見ている。
1998年以降、日本政府は大手行16行と地銀11行に公的資金を注入したが、不良債権を処理するには十分ではなく、財務の健全性は回復しなかった。今後もう一段の公的資金注入があった場合も、銀行が貸し出し慣行を改め、収益性を改善しない限り、銀行業界の問題は解決しないと予想している。
格下げと据え置き(長期/アウトルック/短期)は以下の通り。
【UFJグループ】 今回 前回UFJ銀行 BBB/ネガティブ/A-2 BBB+/CWネガティブ/A-2 UFJ信託銀行 BBB/ネガティブ/A-2 BBB/CWネガティブ/A-2
住友信託銀行 BBB/ネガティブ/A-2 BBB/CWネガティブ/A-2
農林中央金庫 A+/ネガティブ/A-1 A+/CWネガティブ/A-1
【みずほフィナンシャルグループ】第一勧業銀行 BBB/ネガティブ/A-3 BBB+/CWネガティブ/A-2 日本興業銀行 BBB/ネガティブ/A-3 BBB+/CWネガティブ/A-2 富士銀行 BBB/ネガティブ/A-3 BBB+/CWネガティブ/A-2 安田信託銀行 優先債格付け(カウンターパーティ格付けはなし)
BBB− BBB/CWネガティブ
三井住友銀行 BBB/ネガティブ/A-2 BBB+/CWネガティブ/A-2
【三菱東京フィナンシャルグループ】東京三菱銀行 BBB+/ネガティブ/A-2 A−/CWネガティブ/A-2 東銀リース BBB/ネガティブ/A-2 BBB/安定的/A-2 三菱信託銀行 BBB+/ネガティブ/A-2 BBB+/CWネガティブ/A-2