★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
柳沢伯夫金融担当相は5日午前、閣議後の記者会見で、2001年9月末を下回る水準で株安が進行している点について「大丈夫というつもりは毛頭なくて、強い関心と懸念を持って相場の推移を見ている」と述べた。銀行の自己資本比率に与える影響が懸念されるが、金融相は日経平均株価が2001年9月末時点で1万円を下回っていても当時の自己資本比率に与える影響は0.6%程度の減少で済んだことを挙げ、金融庁は厳しい水準でシミュレーションし対応していることを説明した。
現在の株安は小泉純一郎首相の改革路線が今後頓挫しかねない、との懸念も一因とされている。4日の衆院本会議における首相施政方針演説を受けても株価の下落が進んでいるが、金融相は「市場の見方がどういうものを根拠にしているのかちょっと理解しかねる」と疑問を呈した。この上で「よく政府側の考え方や法的枠組み、運用面の決意を正しく理解していただければと思う」と話し、危機対応の取り組みは整っているとの認識を示した。
経団連の今井敬会長が4日の記者会見で金融機関の時価会計を一時凍結する案を提示したことは「どういう効果があるのか私は疑問に感じる」と批判した。株価動向によって評価損を計上し、直接自己資本に影響を及ぼす点は理解を示しながらも、「破局的でない限り受け止められるだけの体力は持っている」(金融相)ことを強調した。