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| ★阿修羅♪ 国家破産６ ★阿修羅♪ |
低迷する株式市場で「勝ち組」ベンチャー企業の凋落（ちょうらく）が目立っている。ユニクロの展開でデフレ時代を象徴するファーストリテイリングも、再三のストップ安に見舞われている。市場では「ネットバブルの勝ち組のあそことそっくり」（大手証券アナリスト）と比較されているように、光通信の株価は現在、ピーク時のほぼ約２２０分の１にまで下落している。まさに「つわものどもが夢のあと」の状態になっている。
「ユニクロ株が売り浴びせられる状況をみて、２年前の光通信を思いだした」と、準大手証券のベテランディーラーは語る。
ユニクロ（ファーストリテイリング）株は、業績下方修正後の１月９日から３度のストップ安を含めて下げ止まらず、１日も前日比２４０円安の６１００円と、１月８日につけた１万３２００円の半分以下に落ち込んでいる。
「食材への新規参入を発表して株価が急騰したと思ったら、業績の下方修正。これでは業績悪化を伏せていたととられても仕方がない。機関投資家を中心に『株式市場をナメているのか』と売り浴びせられ、その流れが今も続いている」（外資系証券アナリスト）
つまり、業績悪化の見通しに加え、「ユニクロの投資家向け広報は信用できない」という不信感が急落の背景にあるというのだ。
人気急落がそっくりという光通信。情報通信関連というだけで株価が跳ね上がったネットバブルに乗り、かつては株価も急上昇を続けた。ピーク時の平成１２年２月には、最高値２４万１０００円をつけた。
その直後、メーン事業の携帯電話販売で「寝かせ」（架空契約の一種）などが問題化。業績の情報開示にも不信感を持たれるようになり、株価は急落した。
「光通信は平成１２年２月中間決算で初の営業赤字に転落した。その月は業績悪化をよそに株価がピークに達した。業績悪化の見通しをきちんと公表しなかったのではないかと投資家に受け取られ、光通信株は投げ売り状態になってしまった」（大手証券アナリスト）
まさに、ユニクロと似たような構図で急落が始まったのである。
光通信株は、ネットバブルの崩壊も加わってズタズタとなり、１日の終値は１０８０円と、ピーク時のほぼ２２０分の１となっている。株価に発行済み株式数をかけ合わせた時価総額も、ピーク時の約７兆５０００億円から現在は約４００億円に。１２年２月末時点で東証第９位を誇った時価総額は、今は見る影もない。
そもそも光通信は昭和６３年、資本金１００万円の電話販売代理店として設立された。それが折からの携帯電話ブームに乗って、業績が一気にアップした。
携帯で稼いだカネを株式未公開のベンチャー企業などに投資し、その上場益をさらに投資に回す−といった手法で、みるみる規模を拡大していった。
創業者である光通信の重田康光社長（３６）の資産も膨れ上がって「世界最速の億万長者」ともてはやされ、豪紙の２０００年富豪ランキングでは資産約３兆円でアジア第２位に輝いた。
その光通信も直近の１３年８月期決算で、５６３億円という巨額の連結最終赤字を計上している。
携帯電話とベンチャー投資という収益の両輪のうち、携帯電話については「ピーク時に１８００店以上あったＨＩＴショップなどの店舗は、１３年８月末時点で約９００店に減少。１２年８月期の販売台数は前期比７割近くも減って１０６万台と縮小傾向が著しい」（証券アナリスト）という。
ベンチャー投資も今は“凍結”状態にあり、昨年１２月には香港の投資子会社「光通信インターナショナル」を約１７億円で現地の投資会社に売却した。
光通信の成功の象徴として、東京・大手町の豪華インテリジェントビルに入っていた本社も昨年末、コスト削減の一環でついに撤退を余儀なくされた。会社発祥の地、東京・池袋の自社ビルに引っ越し、「原点からの再スタート」（光通信関係者）を切っている。
底なしのデフレ不況のなか、企業のリストラも一層加速している。
「法人営業の強化とコスト削減で、２００２年８月期は２４億円の連結最終黒字を目指す」（光通信側）と奮闘中だが、「社名とは裏腹に、光が見えてこない」（証券アナリスト）というのが実情である。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。