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【サンパウロ3日=窪田淳】
アルゼンチンのレメス経済財政相は3日、ドル建ての銀行預金や融資契約をペソに転換することなどを柱にした経済対策を発表した。変動相場制と固定相場制の二重為替制度を廃止して変動制に一本化する方針も明らかにした。最高裁が違憲の判断を下した預金引き出し制限措置は緩和した。
レメス経済財政相は「自国通貨の自律性を確保するため、経済をペソ化する」と説明。(1)ドル建ての銀行預金は1ドル=1.4ペソの公定固定相場でペソに置き換える(2)融資契約は1対1でペソ建てで返済できるようにする(3)この結果生じる為替差損は政府が国債などを発行して穴埋めする(4)給与口座からの月当たり1500ペソ(1ペソ=約95円)の引き出し限度額の撤廃――などを明らかにした。為替制度に関して経済財政相は「変動制に移行するための条件は整っている」と強調。国際通貨基金(IMF)などが要求する固定制の廃止と変動制への移行は可能としたが、具体的な日程には言及しなかった。