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旅行大手各社は4月以降の海外パック旅行を、前年同期より1%前後値上げする。円安や、昨年9月の米同時多発テロ後の航空保険料の引き上げ分を商品の価格に上乗せする。一方で、成田空港の2本目の滑走路供用に伴い、中国向け旅行商品を増やすなど需要喚起を促す。
各社の02年度上半期(4〜9月)の平均値上げ率は、JTBが1.2%、日本旅行1.0%、近畿日本ツーリスト0.8%、日本航空系のジャルパック1.5%。円安で現地のホテルの仕入れ値が上がったことが値上げの大きな理由という。上半期の販売目標人員は、JTBが2.9%増、日本旅行が4%増などで、テロ後の客足落ち込みを回復させたいとする。
方面別では、成田の2本目の滑走路でアジア路線が増えるため、中国向けツアーが増えそうだ。JTBは中国全域をほぼ網羅するコースを設定、遣唐使の足跡を訪ねるツアー(11日間、23万円台から)を組む。日本旅行も西安へのツアー(4〜5日間、13万円台から)を企画。