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02/02 02:00 三セク資金を一括管理 大阪府が゛金融子会社″ 全 内政234
共同
大阪府は一日、第三セクター(三セク)など指定出資法人の流動
性資金を一括管理する「キャッシュ・マネジメント・システム(C
MS)」を来年度から導入する方針を決めた。
貸金業登録した「統括法人」が中核となって運転資金や決済資金
を集中的に管理し、民間金融機関を介在させないで、十五―二十の
出資法人の間で相互に資金を融通し合う。年間約四億円の節約効果
を見込んでいる。自治体版の「金融子会社」とも言え、全国で初め
て。三セク資金の新たな管理手法として全国の自治体の参考になり
そうだ。
「大阪府版CMS」に参加するのは黒字経営の出資法人で資金規
模は総額約百億円。民間金融機関より低金利で、参加する法人は資
金調達が容易になる。参加法人からの融資名目で統括法人に資金を
集中させ、個々の融資に府が損失保証するため、ペイオフ解禁に伴
うリスクも回避できる。
CMS導入に合わせ、府は証券化を活用したグループファイナン
スの導入も計画。府住宅供給公社の借入金のうち約二百億円を低利
なものに切り替えて証券化、五―八の出資法人が証券を購入する。
購入した法人は市中金利を上回る配当を得られ、制度導入で年間計
約六億円の効果がある。同様の手法は既に大阪市や兵庫県が採用し
ている。
府は「低金利時代が続き、出資法人の基本財産の運用益が低下し
ているのが現状。CMS導入で、法人の手持ち資金を有効活用でき
る」としている。
(了) 020202 0200
[2002-02-02-02:00]