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東京都は4月からのペイオフ凍結解除をにらみ、安全性の高い公金運用を行うために独自に実施する「銀行査定」基準を策定した。30日に開く「公金管理に関する検討委員会」で公表する。銀行の健全度を示す自己資本比率について、国際基準(8%)を上回る「10%以上」を要求するなど、安全運用先の認定基準を厳しく設定し、都の取引金融機関17行を6段階に振り分ける。
仮に現時点で基準を適用すると、3行が6段階中の最低ランクと評価され、都の預金が引き揚げられる可能性がある。
ペイオフの凍結が解除される4月以降は、口座のある金融機関が破たんすると、自治体も元本のうち1000万円とその利子しか保証されない。都の予算規模は総額約12兆円に及び、このうち常時約1兆1000億円を都銀など計17行の定期預金口座などに預けている。このため、同検討委で基準作りを急いでいた。
新たな基準は、まず国際格付け会社5社のデータをもとに17行を4つのグループに分類。その上で自己資本比率と半年ごとの預金量の増減などを加味して6段階のレベルに振り分ける。自己資本比率は現在、「8%以上」が国際的に健全と認められる基準とされているが、「健全」の基準を2ポイント厳しく設定して「10%以上」とした。これを満たせない銀行は低ランクに位置づけられることになる。
6段階のうち、「レベル1」と「レベル2」はこれまで通り取引を続ける。「3」と「4」では預金額と預金期間を制限する。「5」は新規預金を停止し、「6」では途中解約する。都の試算によると、この基準を現時点で当てはめると、「1」は1行、「2」は8行、「3」はゼロ、「4」は4行、「5」は1行、「6」は3行となる。
都は「公金の管理を誤れば財政が致命的影響を受けかねず、極めて厳しく指針を作った」としている。
(1月30日14:39)