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東京海上火災保険は30日、3月に朝日生命保険の営業網を分離して、子会社の東京海上あんしん生命保険に営業譲渡する計画を白紙に戻す意向を固めた。03年春の生保子会社と朝日生命の合併も見送ることになる。両社は引き続き「ミレア保険グループ」の枠組みは維持し、04年の経営統合を探るとしている。
東京海上と朝日生命は、日動火災海上保険などとグループを結成し、生・損保の枠を超えた経営統合を目指してきた。01年11月、東京海上の子会社である東京海上あんしん生命との2段階方式の合併構想を発表。今月末をめどに営業譲渡の譲渡金額(のれん代)などを巡って交渉を続けていた。
しかし、構想発表後に東京海上の株価は急落。朝日生命への資金支援に対し、市場の厳しい評価が示されており、消極姿勢に傾いたとみられる。(14:52)