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三井住友銀行は30日、臨時株主総会を開き、法定準備金を5990億円取り崩して、株式評価損の処理などに充てることができる剰余金に振り替えることを正式に決めた。同行の西川善文頭取は準備金の取り崩しについて「保有有価証券の価格変動リスクに備えることなどが目的」と説明、株主の承認を得た。
法定準備金は自己資本の一部で、三井住友銀の準備金は現在1兆9257億円。昨年の商法改正で準備金のうち資本金を上回る「準備金超過額」を取り崩すことが可能になったため、同行はこの商法の規定を活用、超過額を全額剰余金に振り替える。
三井住友銀の2002年3月期の連結最終損益は1500億円の赤字になる見通し。不良債権処理損失が当初予想の2.5倍にあたる1兆円に膨らむことが主因だ。赤字決算に加え、株式評価損の一部を剰余金に振り替える時価会計のルールによって同行の配当原資は大幅に減る可能性があった。配当原資が枯渇すれば、国の優先株へ配当ができなくなり「準国有化」される恐れがある。