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30日の東京株式市場は、前日のニューヨーク市場の株価急落を嫌気したほか、田中外相の更迭に伴う政局不安から、取引開始直後からほぼ全面安の展開になり、日経平均株価(225種)は1万円の大台を割った。取引時間中の1万円割れは昨年11月13日以来、約2か月半ぶりだ。
日経平均は一時、前日比161円38銭安の9864円65銭と、取引時間中としては約4か月ぶりに9900円も割り込み、その後はやや下げ幅を縮小している。
一方、東証株価指数(TOPIX)も、今月24日に付けた取引時間中のバブル後最安値(972・16)を下回る969・68で取引が始まった。
午前の終値は、日経平均が前日終値比148円81銭安の9877円22銭、TOPIXが同16・67ポイント低い962・07だった。第1部の午前の出来高は約3億3000万株だった。
この日は、ニューヨーク市場の株価の大幅安を受けて、電機、精密などのハイテク関連株のほか、銀行、卸売業、鉄鋼など幅広い銘柄が売られている。
日経平均は、ハイテク企業の業績懸念、銀行の不良債権問題などを背景にして、前日に1万円割れ寸前となっていたが、米株安と政局という“外部要因”が株安を加速させた形だ。
田中外相の更迭に伴い、「政局が混乱して経済対策が後回しになるのではないか」(準大手証券)との懸念も市場に広がっている。
市場では、心理的な抵抗線とされていた1万円を割り込んだことで、「株価の先行き不透明感が増している」(準大手証券)との指摘が出ている。
(1月30日11:54)