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総務省が29日発表した平成13年12月の完全失業率(季節調整値)は5.6%となり、11月を0.1ポイント上回って4カ月連続で過去最悪を更新した。昨年の年間平均の完全失業率も過去最悪の5.0%と初めて5%台に乗せ、3年連続で米の失業率(昨年平均4.8%)を上回った。銀行の不良債権処理が加速する中、ゼネコンや流通などの不振業種で過剰債務企業の淘汰が進んだためとみられる。デフレ不況の深刻化による倒産の急増とリストラの本格化で、当面は失業率の悪化に歯止めが掛かりそうにもない。
12月の完全失業者数は、前年同月比39万人増の337万人で、9カ月連続で対前年同月を上回った。昨年の年間平均は前年比20万人増の340万人だった。
長引く不況の中、企業はリストラを加速。また、不良債権処理を進めている銀行は、融資先の選別を進めており、12月には、準大手ゼネコンの青木建設が民事再生法の適用を申請して事実上倒産した。
また、昨年1年間をみた場合、9月に大手スーパーのマイカルが破綻したほか、11月には新潟鉄工所、大成火災海上保険などが倒産し、上場企業の年間倒産件数が14件と過去最多タイを記録。大型の倒産が目立った。
企業業績の低迷で、大規模なリストラもより加速しており、経営再建中のダイエーが今月中旬に6000人という人員削減計画を発表したばかり。
政府は今年度の経済見通しで、完全失業率を5.2%としているが、この数字の実現には来年3月までの数字が平均で5.4%にとどまる必要があり、見通しの甘さを指摘する声も出ている。
今後は、3月期決算を乗り越えられない企業が続出とみられ、大失業時代はますます深みにはまっていくとみられる。
一方、厚生労働省が発表した昨年12月の有効求人倍率は(季節調整値)は、前月比0.02ポイント悪化して0.51倍。昨年平均の有効求人倍率は、前年比同の0.59倍だった。