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(回答先: 金融担当相、ペイオフ解禁に向けた万全の態勢を指示[東京 29日 ロイター] 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 1 月 29 日 21:52:09)
金融庁は29日、財務局長会議を開き、4月のペイオフ(預金などの払戻限度額を一定までとする措置)凍結解除に向けた対応などについて、各地域の財務局から報告を受けた。会議に出席した柳沢伯夫金融相は、ペイオフ解禁の方針を確認するとともに、金融危機発生時は適切に対応する意向をあらためて示した。
金融相は「わが国経済はひじょうに厳しく、雇用情勢も悪化している」との景気認識を述べたうえで、「しかし、だからといって、金融庁として金融機能の安定化などに向け努力する方針は変わらない」と強調。ペイオフ解禁については「金融行政の新たな転換点を迎える」と位置付けた。
不良債権問題への取り組み状況については、1)主要行に特別検査を実施することで、市場の評価にすぐに対応した引き当てを実現させる、2)整理回収機構(RCC)活用による不良債権の積極処理−−などの政策を推進中と説明。「2004年度末までに不良債権問題の正常化を図る」との政府方針を確認した。
また、金融相は「3月金融危機」が取りざたされていることにも言及し、「現在は危機の恐れはない」との認識を繰り返した。しかし、「ただ、今後、国や地域の金融システムの秩序に重大な影響を及ぼす恐れが出た場合には、金融危機対応のための措置を適切に取る」と述べ、金融危機対応勘定を活用した制度の発動は可能と説明した。
各地域の財務局からは、ペイオフ解禁に向けた広報活動の実施状況について報告が寄せられた。金融庁からは、今国会提出予定の金融庁関連法案の概要や、検査官の大幅増員計画、ペイオフ解禁に向けた監督上の留意点、資本増強行の経営健全化計画のフォローアップなどについて概要の説明が行われた。