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日産自動車<7201>は28日、中期環境行動計画「ニッサン・グリーン・プログラム2005」を発表し、21世紀のエコカーとされる燃料電池車の開発スケジュールも初めて公表した。それによると、同プログラムの目標年である2005年には実用化技術の開発を「完了する」計画。燃料電池車については、トヨタ自動車<7203>とホンダ<7267>が世界のトップを切って、いずれも2003年の市販を宣言しており、日産の対応が注目されていた。
●ルノーと5年で850億円投じる
日産が現在開発中の燃料電池車はオフロードタイプの「Xterra FCV」で、すでに2001年4月からは、米カリフォルニア州などが主催する公道走行実験を行っている。心臓部の燃料電池スタックは、世界最大手の加バラード社製を採用、トヨタやホンダの最新モデル同様に高圧水素を燃料としている。
日産は、膨大な開発費を要す燃料電池車については、資本提携先の仏ルノーとの共同開発で合意しており、2001年から共同プロジェクトをスタートさせている。2005年までの開発完了までに、ルノー、日産両社で850億円を投じる計画だ。
●トヨタ、ホンダとの差が開く
ただ、日産は市販時期については、「現時点では公表できない」としており、2005年以降は、いつでも市場投入できる体制を整えるものの、具体的な時期は採算性を見ながら判断する構えだ。
このため、開発の完了がトヨタ、ホンダに対して2年遅れとなるのに加え、市販時期はさらにこの2社より遅れる可能性もある。日産は、すでにトヨタとホンダが品揃えを充実しているハイブリッドカーについても、2000年に試験的に少量販売したのみで、遅れを取っている。自動車業界の環境対応技術のシンボルとも言える燃料電池車とハイブリッドカーでのトヨタ、ホンダとの差が歴然としてきた格好だ。
(沖野 宗一)