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【ロンドン福本容子】
現金ユーロの流通開始から間もなく1カ月となるが、オランダで28日午前0時、通貨ギルダーの使用が公式に停止され、ユーロへの転換が完了した。同国内の支払いで認められる通貨は、この日からユーロのみとなった。13世紀のイタリア・フィレンツェを起源とするフローリンが別名のギルダーは、オランダの街から姿を消し歴史の一部となる。
各国通貨とユーロの併用期間が終わり使用通貨が完全にユーロだけとなったのは12カ国でオランダが第1号だ。来月9日のアイルランド、17日のフランスと続き、28日には、残る全ユーロ加盟国で長年親しんだ通貨が役目を終える。
何事も「一番乗り」「独自色」を重んじるオランダは、素早い現金転換を目指し、元日から「ユーロ一本化」を推進した。法的には27日深夜までギルダーも有効だったが、小売り業界はユーロ流通開始と同時に、店頭での支払いをユーロのみとする方針を徹底させ、当初から高い普及率を達成した。
ギルダーは別名フローリンと呼ばれ、現在までflの表記が多用された。13世紀、商業が栄えたフィレンツェで鋳造された硬貨が欧州各国で硬貨の基準となったためといわれる。
ユーロへの転換を前に、昨年、財務省は子供を対象に最後の1ギルダー硬貨のデザインを募った。小学6年生のティム・ヴァン・メリス君が描いたライオンの絵が採用されたが、この1ギルダー硬貨も短い使命を終えた。