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第2地方銀行の関西銀行(本店・大阪市)は、ペイオフ(預金全額保護の特例廃止)解禁をにらんで、4月以降も事実上、「全額保護」になる新商品の募集を始めた。定期預金のうち、保護限度額の1千万円を超える部分について、来年3月までは全額保護される普通預金に移し替えるのがミソ。金利も上乗せし、預金全体では従来の水準を超える利回りが確保できる仕組みだ。募集は3月29日まで。
例えば、4千万円の定期預金をしていた預金者の場合、3千万円を普通預金に移せば、4月以降も預金は全額保護される。このままでは利息が減るため、残った1千万円の定期預金の金利を上乗せして、4千万円を定期預金する場合を超える水準の利回りを実現する。
普通預金に移す額が増すごとに上乗せ幅も広がり、6千万円以上移した場合の定期預金金利は1%になる。
預金者が利回りを確保しつつ全額保護を受けるためには、複数の金融機関に1千万円ずつ新たな定期預金をする必要があった。この商品なら、その手間が省け、関西銀としても、支払う利息を大幅に変えることなく、ほかの金融機関に預金が流れるのを防ぐメリットがある。
ただし、この商品の運用期間は3カ月限定。関西銀は「いま不安感を抱いている預金者も、ペイオフ解禁から3カ月たてば落ち着くはず」(伊藤忠彦頭取)と短く設定した理由を説明している。
金融機関が破たんしても、現在は預金は全額保護されている。しかし、4月のペイオフ解禁後は、定期預金については、預金保険機構は最高1千万円とその利息分までしか保護せず、預金保護は預金者の自己責任となる。普通預金については、来年4月以降、同様の措置となる。(13:08)