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【サンパウロ26日=窪田淳】二重為替制度を導入した直後にドルに対し急落したアルゼンチンの通貨ペソの変動相場が、ここにきて落ち着きをみせている。中央銀行が事実上のドル売り介入を実施するなど、相場を厳しく管理しているためだ。ただ、市場では先安観がなお根強い。
同国政府は今月11日、貿易決済やドル預金をペソ建てに変換する取引などには1ドル=1.4ペソの公定固定相場を適用し、市民や観光客らが両替所や銀行窓口で両替する場合には変動相場を認めるという二重為替制度を導入した。変動相場は17日に同2.1ペソまでドル高・ペソ安が進んだが、その後は同1.85ペソ近辺で推移している。
中銀は15日以降、変動相場よりドル安・ペソ高の水準でドル現金を市中の両替所や銀行に売却する一方、両替所などが顧客にドルを売る相場に制限をつけている。たとえば24日は、変動相場が1ドル=1.85ペソだったが、中銀は同1.6ペソでドルを売却、これを買い取った両替所などに同1.65ペソの相場でドルを売るよう義務付けた。