★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
金融緩和政策が無力化し、緊縮予算が編成されるなかで、デフレスパイラル発生の瀬戸際にある日本経済は、(1)近く大型倒産続発、金融緊急事態の発生などで、恐慌に落ち込む(2)上期中に米国景気が底入れし、続いて日本も回復が始まる――という相反する二つのシナリオが描ける。
前者の最悪シナリオについては、賢明な政策当局の機敏な対応に任せるにしよう。予防的に円安を進めるとか、事前に公的資金を投入するとか、きっと周到な準備をしているに違いないから、余計なことは言わない。筆者は確率は低くとも、後者のベストシナリオが実現する可能性があると考える。なぜか。こんなに悪材料がそろってもデフレスパイラルに立ち至らないのは、それなりの理由があるからだ。
まず、在庫は最低水準にまで下がっている。電子関連の調整すら最終段階だ。在庫の急減は起きない。それがスパイラルの発火点になることもない。
山一や長銀の破たんは、終身雇用に安住していた勤労者に衝撃を与え、消費を減退させたが、彼らはもう免疫となり、消費は落ちるところまで落ちた。カネはあっても買わない消費者は、消費態度を変えつつある。底堅い消費がスパイラルに対する防波堤になっている。
将来に対する不安感や閉塞感も、小泉内閣の出現で相当程度フッ切れた。もし抵抗勢力を排除して構造改革に成功したら、前途が明るくなるだろうとの期待感もある。
春先に米国景気が上向けば、輸出も生産も増える。W杯でデジタルTVやFOMAが売れる――こんなベストシナリオは簡単に現実のものとはならないが、これを視野に入れてもう一時の我慢をしようと思う。 (大三)
# 確かにW杯でちょびっとだけ景気は上向くであろうが、根本的問題は何も解決しておらん。