★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
ゼネコンの三井建設と住友建設が経営統合に向け検討に入ったことが明らかになったが、これにフジタも加わり、3社統合に発展するとの観測が浮上してきた。
3社のメーンバンクはいずれも三井住友銀行で、三井とフジタは債権放棄(借金棒引き)を受け、経営再建中。銀行主導のゼネコン再編が加速するとの期待が高まっている。
ただ、苦肉のフジタ救済策だが、構想そのものの実現性が未知数な上、再編が動きだしたとしても、「相乗効果は期待できない」(アナリスト)と、その先行きを不安視する声は多い。
昨23日に三井、住友の統合検討が、24日には3社統合が一部で報じられた。3社は公式には統合検討を全面否定しているが、24日の東京株式市場では、フジタの株価が一時、前日終値比4円高の20円に急伸した。
三井住友銀行は熊谷組を加えた3社の債権放棄組ゼネコンをメーンとして抱えている。特に、フジタはグループで約8800億円に上る業界最大の有利子負債を抱え、株式市場で度々、経営危機説が流されるなど、最大の焦点になっていた。
三井住友銀の西川善文頭取が熱心なゼネコン再編論者であることも、市場の思惑をかき立てているようだ。
ただ、「3社すべてを支えるのは不可能で、延命させる会社と、つぶす会社の選別が進む」(金融アナリスト)との指摘もあり、思惑先行との見方も根強い。市場では「再編協議は進んでも、弱者連合ができるだけで、生き残れるかは未知数」(銀行系証券)と冷静に分析する声も聞かれた。