★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
ダイエーの再建の枠組みが決まった。
つぶせばいいという、きわめて短絡的な不良債権処理の議論から抜け出して、
国民経済的にもっとも効率的な判断がくだされたという点で、私は大いに評価をしています。
ダイエーの先行きにめどがついたとなると、
次の関心事はいやおうなしにゼネコンへとむけられていくでしょう。
株価が10円台、20円台のゼネコンをどう処理すべきなのでしょうか。
今回のダイエーをモデルに救済すべきなのでしょうか。
私の考えはまったくNOです。
国土交通省には破綻ゼネコンを再編成するリーダーシップはまったく期待できず、
その一方で佐藤工業や熊谷組など、債権放棄をうけたゼネコンによるダンピングで、
建設市場は大混乱に陥っているからです。
民事再生法ももってのほかです。
経営責任もとらぬまま借金棒引きで生き返った会社が「今日からうちは無借金経営です。現金商売でいきますよ」と
同業他社をだしぬいている現実は、百害あって一理なしです。
自己責任で頑張っている会社がバカを見る。
債権放棄で息を吹き返したり、倒産した会社が借金棒引きで即座に生き返ったゾンビゼネコンが、
建設業界の市場価格を不当に値崩れさせ、結果として業界全体が沈没しかかっている現状をみれば、
あるべき結論はあきらかです。
破綻ゼネコンは清算処理するしかありません。
それがどうしても嫌だというなら、
ゼネコンの数を三分の一、あるいは四分の一にするくらいのドラスチックな再編成をすべきです。
それいがいの選択肢はありえません。