★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
【ニューヨーク22日=坂本裕寿】
アメリカの大手銀行5行の昨年10―12月決算が22日、出そろった。各行とも米エネルギー大手エンロンの破たんや、アルゼンチン経済危機に伴う損失の計上を迫られ、さらに景気後退に伴う不良債権の増大などもあったが、低金利政策の恩恵が、こうしたマイナス面を上回り、4行が増益を確保した。
このうち、米金融持ち株最大手シティグループは、エンロンやアルゼンチン向け債権の焦げ付きなどで6億9800万ドルの特別損失を計上したが、住宅ローンやクレジットカードなど個人向け部門が前年同期比20%の増益となり、全体の最終利益も同36%増と大幅な増益を記録した。
同3位のバンク・オブ・アメリカも、最終利益が同48%増、ウェルズ・ファーゴも同4・4%増と、それぞれ堅調に業績を拡大した。バンク・ワンは5億4100万ドルの黒字に転換した。いずれも低金利を背景に住宅ローンなどの個人部門が収益を押し上げた形だ。
だが、一方で、同2位のJPモルガン・チェースの最終利益は3億3200万ドルの赤字(前年同期は7億800万ドルの黒字)に転落した。投資銀行業務の営業収益は、エンロンとアルゼンチン問題だけで4億2600万ドル分の減収要因となった。さらに、エンロン向け債権の焦げ付きなどで昨年末の不良債権額は、39億2000万ドルと同9月末に比べて約48%も増加した。
(1月23日18:11)