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22日の東京株式市場で、ソフトバンク <9984> が前日比110円(-4.92%)安の終値2,125円となった他、ヤフー <4689> が前日比50万円のストップ(-10.64%)安の終値420万円と値幅制限いっぱいの大幅安となるなどソフトバンク・グループの株価下落が目立つ形となった。
ヤフーは先週末に増収増益となる決算発表を行っており、決算発表が出たことにより当面の材料出尽くし感が強まったことに加えて、決算発表ではグループ内の売上が占める割合が急増するなど、収益構造が健全ではないのではないか、といった見方が強まったことが今日のヤフー主導でのソフトバンク株安につながったものと見られている。
また、前日21日にソフトバンク・ファイナンスの北尾社長がナスダック・ジャパンには流動性に問題があるとした上で、ソフトバンク・インベストメント <8473> の東証市場へ重複上場を行うことを発表したことも、ヤフーBBを主体としたブロードバンド事業に傾倒している孫社長と北尾社長との間でグループ全体の戦略や思惑に意見の相違が生じてきたのではないか、といった新たな懸念材料を呼ぶ結果となってきたのではといった指摘も市場関係者から聞かれた。
ソフトバンクの創業者ともなる孫社長と同グループの金庫番的存在となる北尾社長の反目に関しては古くて新しい話題とはなるものの、ソフトバンクにとっては大きな意味をもってきたナスダック・ジャパンからの事実上の離反を北尾社長が正式に発表したのは今回が始めてのことともなる。
このところ、新規の上場企業の多くがJASDAQ市場での上場を行ってきているということもあり、ここで新たに既上場組企業からもナスダックJ離れが起こってきた場合、既に空洞化減少が起こってきている東証マザーズ同様にナスダックJに関しても空洞化が進むのでは、といった声も聞かれた。
今のところグループ間の連携が希薄なこともソフトバンク特徴となるだけにソフトバンク・ファイナンス・グループがナスダックJから離脱した場合もソフトバンク全体では大きな影響はないものとは見られているが、ナスダックJを切り離すことは孫社長が最初に考えたグループ全体の戦略に反することにもなりかねず、北尾社長の発言は今後も何かと議論を呼びそうな勢いだ。