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(回答先: 「ダイエー帝国」解体へ(週刊エコノミスト) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 22 日 14:21:46)
3000億円の金融支援とリストラ原資の関係
経営再建計画を固めたスーパー大手のダイエーは21日、UFJ、富士、三井住友の主力3銀行が表明した総額4200億円の金融支援のうち、1500億円程度を債権放棄に充てるよう求める方針を明らかにした。計画に沿って不採算店の閉鎖や含み損を抱える資産の売却を進めると、3000億円前後の特別損失が発生するため、それを穴埋めするリストラ原資を多めに確保する必要があると判断した。
主力行は、出資済みの優先株1200億円の全額減資のほか、債権の株式化と債権放棄で3000億円の支援を予定している。ダイエーは当初、3000億円全額を優先株に株式化してもらう考えだった。その場合は資本金と、リストラに使える資本準備金にほぼ半分ずつ繰り入れられるため、リストラ原資は減資による1200億円を合わせた2700億円だった。
しかし、1500億円を債権放棄に回せば、リストラ原資は1200億円と1500億円の合計に、残る株式化分(1500億円)の半分が加わり、3450億円に膨らむ。このため同社は先週、支援要請に債権放棄を含める方針を表明していた。
ダイエーは、グループで1兆7500億円ある有利子負債(カード事業会社分を除く、2月末見込み)を、05年2月末までに1兆円以下に減らす計画。優先株の減資で生じる1200億円は、不振のディスカウント店などの閉鎖で生じる特別損失の穴埋めに使う。
傘下の福岡ドーム球場やホテル、外食事業なども売却するが、購入時より価格が下がっている物件が少なくないため、多額の特損が避けられない。同社関係者は「資産は全部時価評価し、ドームだけで300億円の含み損がある」という。
このため、欠損金を出さずに配当しようと思えば、再び資本金を取り崩す事態も考えられる。短期間に優先株の減資を重ねることになれば、銀行も経営者も厳しく責任を問われる可能性があるため、リストラ原資を多めに確保する「安全策」をとることにした。(