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ワシントン(ウォール・ストリート・ジャーナル)昨年12月に破たんした米総合エネルギー会社、エンロン(NYSE:ENE)のヒューストン本社で、会計関連の書類が破棄されたとされる疑惑について、同社の弁護士のロバート・ベネット氏は21日夜、疑惑については調査している、とのコメントを発表した。エンロン本社における書類破棄は、同社の元管理職社員、モリーン・カスタネダ氏が同日、ABCニュースとのインタビューで明らかにした。
カスタネダ氏はインタビューの中で、シュレッダーにかけられた書類の入った箱をみせ、「このような箱は他にもたくさんあった」と語った。同氏によると、書類の破棄が行われたのは、本社ビル19階にある会計事務所。11月下旬の感謝祭の後に始まり、少なくとも先週までは続いていたという。事実とすれば、米証券取引委員会(SEC)が10月中旬にエンロンの財務問題について調査に乗り出した後、書類が大量に破棄されていたことになる。
ABCニュースで映し出された書類の破片には、「ジェダイ」との単語が印刷されているのが読み取れた。「ジェダイ」とは、エンロン破たんのきっかけとなった、問題の簿外取引にかかわった特別目的会社のひとつ。
ベネット氏は、「(エンロンは)2001年10月、全世界の従業員に通達を出し、将来の訴訟で必要となる可能性がある書類は、すべて保全するよう指示した。誰かがこれに違反したとすれば、適切な措置が取られることになる」と述べた。
エンロンをめぐっては、同社の監査法人だった米大手会計事務所アーサー・アンダーセンのヒューストン事務所が、エンロン監査に関連する書類を大量破棄していたことが明るみとなっている。
米下院エネルギー商業委員会の小委員会が24日に開く公聴会では、アンダーセンによるエンロンの書類破棄問題が議題となる予定。