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1994年以降約500億ドル(約6 兆6100億円)に上る対アルゼンチン
投資を行ってきた欧州企業が今、同国向け 債権リスクの対価の支払いを求められている。欧州企業のアルゼ
ンチン向け投 資額は、外国からの同国向け投資の半分以上を占める。
テレフォニカ、レプソルYPF、サンタンデール・セントラル・イスパノ などスペインの企業は、ペソ切り下げに
伴い30億ドルを超す損失に直面している。だが、アルゼンチン通貨・債務危機による海外への影響はスペイ
ンだけにとどまらない。
オランダの小売り大手アホルドは今月初め、アルゼンチン部門の債務コスト増加で1億ユーロ(約117億
円)の引当金を計上。欧州銀行最大手のHSB Cホールディングスは、同国向け不良債権最大10億ドルの償
却懸念で株価が下 落した。アナリストの間では、スペイン以外の欧州企業によるアルゼンチン関連の償却や
債務コストの増加は全体で、20億ドルに達する可能性があるとみら れている。
バンコ・サバデル(スペイン)の資産運用部門責任者アンドレウ氏は、「スペインへのインパクトが最大であ
るのは歴然としているが、ほかにも影響を受けている企業は多い」と指摘。アルゼンチンの自動車市場で最
大手の仏ルノーの株式を売却していると語った。
アルゼンチンの1410億ドルに上る債務不履行と通貨切り下げで、アホルドなど欧州企業による引当金の
計上が相次いでいる。アルゼンチンで事業展開する欧州企業は、人員削減や投資抑制を余儀なくされる可
能性もある。
銀行ではHSBCのほか、蘭金融サービス最大手のINGグループが第4 四半期にアルゼンチン向け債権
の引当金として6000万ドルを計上。米格付け会 社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のアナリストらによる
と、スペインのバンコ・ビルバオ・ビスカヤなどアルゼンチンに投資する外国銀行は、 同国向け投資の償却で
少なくとも62億ドルの損失を計上する見通し。
非金融機関では、フランス・テレコム、テレコム・イタリアもアルゼンチ ン部門の収益減少に見舞われてい
るほか、フランスのルノー、プジョー・シト ロエンなど自動車メーカー、英BP、仏トタルフィナなど石油会社も痛
手を被 っている。