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【サンパウロ18日=窪田淳】アルゼンチン政府が導入した固定制と変動制の二重為替制度が早くも存続の危機にさらされている。変動相場は17日には1ドル=2ペソを割り込み、公定固定相場との差は広がる一方。政府が段階的に緩和している預金引き出し制限がペソの流通量を拡大させ、ドル高・ペソ安に拍車をかけるとの見方が強まっている。
両替所や銀行窓口などの両替に採用している変動相場制は同日、手持ちのペソでドルを買う場合の相場で1ドル=2.1ペソとなり、貿易決済などで用いる同1.4ペソの公定固定相場を基準にした下落率は約33%に達した。レメス経済財政相は二重為替制を発表した今月6日には「公定固定相場と変動相場はほぼ同じレベルになるはずだ」と楽観していたが、3回に及ぶ中銀介入の効果も限定的。「変動制に移行するまでの3―5カ月間は二重為替制を続けることができる」(ドゥアルデ大統領)とのシナリオにも黄信号がともっている。