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アンダーセンが証拠隠滅?
【ワシントン逸見義行】米司法省が捜査しているエネルギー販売最大手、エンロン(本社・テキサス州)の倒産事件で、米業界5位の大手会計監査事務所、アーサー・アンダーセンが証拠隠滅を工作した疑惑が14日、浮上してきた。米誌タイムが14日付最新号で、アンダーセン幹部がエンロンの監査を担当していた職員に関係書類を破棄するよう命じたと報じた。事実なら、事務所が証拠隠滅の罪で起訴されるのは必至だ。
タイム誌の報道によると、アンダーセン幹部は「最も初歩的な文書を除き、エンロン関連の書類は全部破棄しろ」とエンロンの監査担当者に命じた。この指示は、エンロンが巨額の簿外債務を認め、資産運用の失敗で損失を計上した01年7―9月期の決算発表の4日前に当たる昨年10月12日付で出された。米証券取引委員会がアンダーセンにエンロン関連書類の提出を命じた昨年11月8日まで、文書破棄は続いた。
民主党の前副大統領候補で、米上院政府活動委員会のリーバーマン委員長は「報道が事実ならアンダーセンが起訴される」との見通しを示し、同委も調査を実施する考えを明らかにした。司法省などの捜査当局や議会は、アンダーセンの証拠隠滅の解明に全力を挙げる方針だ。
アンダーセン側は「内部のやり取りがあったのは事実だが、現在、詳細を調査中で、これ以上のコメントはできない」と説明している。
[毎日新聞1月14日] ( 2002-01-14-18:32 )