★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
構造改革の進行を妨げている抵抗勢力は、日本の前途について、どんな展望を持っているのか。自分たちが既得権益を守り抜いた暁に、日本がどんな風になっているか、一度でも考えたことがあるか。
米国は、日本のデフレが世界の景気回復を妨げるだけでなく、連鎖的な世界恐慌の発火点になることを恐れている。一刻も早く景気回復のメドをつけろと強く要求するわけだ。
しかし、日本の動きは、余りにも遅い。イラ立った米国は、その原因究明に乗り出し、「抵抗勢力が悪い」という結論になったようだ。いずれ米国が抵抗勢力に物申すことになろう。(だから最近抵抗勢力が無言の構えだ?)
マスコミも専門家も、この際、各界各層が手放さない既得権益とは、何と何であるか、国民の前に具体的に明らかにし、そのうち何をどれだけ譲るべきか、指摘する義務がある。もう総論では間に合わない。各論が必要だ。
小泉さんも、来年度予算が成立したら、衆議院を解散し、構造改革をどこまで支持するのか、民意を問うべきだ。
選挙民として許せないのは、昨年の参院選では小泉改革を全面的に支持すると言っておきながら、その後は構造改革を骨抜きにしようと動いている抵抗議員の存在だ。総選挙をやって、構造改革を本当に支持するかどうか、議員ごとにはっきりしてもらわないと困る。それなくして構造改革は進まない。
去年同日選挙をやっておけば、こんなことはなかった。何もかも後手後手にまわっていると、国は亡びる。
最後に物申す。金融恐慌の起きる恐れがあるから、すぐ公的資金の再注入をやれ。デフレスパイラル発生防止のため、打てる手はすべて打て。事前にですぞ。 (大三)
[毎日新聞1月10日] ( 2002-01-10-23:11 )