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日本興業銀行は大手企業向け融資の基準金利となる 長期プライムレート(最優遇貸出金利)を引き上げ る方向で検討に入った。上げ幅は9日の金融市場の 動向をみたうえで最終的に判断する が、0.1―0.15%になる公算が大きい。新しい金利 水準は年1.95―2%になる見通しだ。
引き上げは2カ月連続で、新金利が年1.95%以上に なれば、日銀が金融の量的緩和に踏み切る前の 2001年2月以来の高い水準となる。新しい金利は 10日から適用される。
興銀が長プラを上げるのは、金融市場で同行が発行 した利付金融債(5年物)の流通利回りが1カ月前 の水準から上昇したため。信用リスクの高まりを受 けて、市場参加者は国債に比べると信用力の劣る金 融債などの購入に慎重になっている。