★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
直近IPO銘柄中心に新興市場への資金流入が加速している。東証一部銘柄等は今後も持ち合い解消売りで需給悪が予想される上に、昨日の東証一部の売買代金は6231億円と市場エネルギーも乏しく参加者が減少している。このため需給面が良好で少ないエネルギーで相場となる銘柄が好んで物色されているのだろう。なお、この動きは当面過熱感を伴いながら、行くところまで行く状況を想定しておきたい。最後にババを掴むことを覚悟に乗れる投資家のみが参加できるチキンレースとなりそうだ。
一方、東証一部銘柄は買い手が信託銀行経由の年金資金に限られており、裁定業者や指数売買を行う業者及び一部投資家の短期的な思惑、需給で上下動き易い状況と考える。大口投資家のパワーが、板薄の状況で相場を動かし易くなっていると考える。ただし、これは株式市場の空洞化状態とも言え決して誉められる状況ではないだろう。結局、投資家は現状の日本株を買いたいとも思わないし、売りたいとも思わない。勝手にやってくれ、一喜一憂しないとの小泉首相の心境に陥っているようだ。
デフレの象徴だった感のあるファーストリティリングが2002年8月期の単独決算が減収減益になる見通しを昨日発表した。一方、半導体、建設用鋼材等主要素材価格が底離れの兆しが見え始めているという。デフレの鈍化、若しくは反転。これは株式市場にとって追い風であり、今後、何らかの材料が出れば相場が「不景気の株高」に入る環境が整っていると認識しておきたい。
材料。昨年2月のパレルモG7以来、わが国の国際公約は「不良債権処理の迅速な処理」であった。これが遅々として進まないことで、わが国経済は国際社会から依然警戒され、且つ、わが国株式市場が長期に低迷する一因となっている。不良債権処理進捗を示す「破綻」が具体化されれば、上記「デフレ経済から反転の兆し」が出ていることで今まで模様を眺めていた待機資金が株式市場に一気に流入する可能性があるだろう。買いのきっかけは、「大型破綻の実現」の一点予想としたい。