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格付け投資センター(R&I)は7日、閉鎖が決定した中国のノンバンク、福建国際信託投資公司(FITIC)が発行した円建て外債(サムライ債)の格付けを「CCC+」から「CC」に引き下げた、と発表した。
「CC」は債務不履行になる可能性が極めて大きく、将来の履行に強い懸念を抱かせる要素があることを意味する。
R&Iは格下げの理由について「98年に閉鎖された広東国際信託投資公司(GITIC)の例を見ると、福建省政府が今後、積極的な支援に応じる見込みは小さく、サムライ債の元利金が返済される可能性はさらに低下したと判断した」と説明した。
R&Iによると、FITICの閉鎖で、債権債務が中国法に基づき清算される可能性が高まってきている。FITICは2001年夏までに、延滞していた銀行ローンの元本全額を返済しているが、今後、単独で債務を返済する能力は非常に乏しい。福建省政府の支援能力と意思が債務返済のカギを握っている、と見ている。
今回格下げの対象になっているのはFITICが96年7月に発行した第5回サムライ債。発行額140億円の10年債で、代表社債管理会社はあおぞら銀行、引受主幹事は旧山一証券が務めた。24日に利払い日を迎える予定で、今後の行方が注目される。
R&Iは2000年12月、同債を中央、地方政府による、債務返済に対する支援の可能性が低下していることを理由に、「B−」から「CCC+」に格下げした。
格下げ対象債券は以下の通り。
<福建国際信託投資公司>
発行額 発行日 償還日 利率第5回円貨債券 140億円 1996年7月24日 2006年7月24日 3.4%
# 「中国に投資さえすれば必ず儲かる」というわけではない。