★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
適正な為替レートなど適正な株価と同じようにわからない。人間の考え方は四六時中変わっているから、昨日買った人間が今日売るかもしれない。
言えることは、少し時間をかければ落ち着くところへ落ち着くという平凡な結論である。2日3日の買い支えならなんでもない、1週間続けるのは努力しなければ。そのうちにこれは不自然だと売り物がかさむ、さらにカラ売りも加わってあえなく落城というシナリオだ。
円安待望論が声高である。そのために「まず日銀が米国債を継続して買えばよい」という勇ましい意見もある。具体的には円売り・ドル買いになるから円は安くなる。さすがに(何がさすがにだ)ハヤミ日銀総裁は「為替介入は守備範囲ではない」とエンキョクに否定したが。
円安はインフレ待望、インフレ目標とオーバーラップする。ただ因果関係は逆で、経済の実体がインフレ傾向だから円が売られて円安になるので、円も人工的な需給操作だけでインフレになるものではない。エレベーターの針を動かせばエレベーターが上下するだろうか?
よりナマぐさい狙いは円安による輸出企業の救済である。米国の消費停滞から日本の輸出も不振を続けるだろう。すでに2年前から下降に入っているのだが。かっこうなカンフル剤になるだろう。ふつうなら低為替ダンピングの非難を浴びるところだが、IMF(国際通貨基金)何を狂ったか(大分前から狂っているけど)円安を大目に見るとの御託宣。
だけどねぇ、円安というのはわれわれの通貨の値打ちが下がること。それをナゼ、トヨタや日産にサービスしなくちゃいけないの。
そんなこと日本の憲法は認めているんだろうか。おとなしいんだなあ。 (三連星)