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低金利や金融機関経営への懸念を背景に、個人や企業が銀行預金を避け現金を手元に置く動きが進んでいる。通貨供給量(マネーサプライ)のうち現金が占める比率は2001年に9%近くに達し、過去最高になったもようだ。貸し出し原資となる預金が伸び悩んでいることは銀行の信用創造機能の低下を意味し、資金の流れを滞らせている。
個人や企業などが保有する預金や現金の総計であるマネーサプライ(M2+CD、平均残高)のうち現金が占める比率は、2001年1-11月に8.8%を記録。12月分を合わせた年間でも同程度とみられ、1967年に現行統計が始まって以来の最高水準。
2001年11月を例にとると、マネーサプライ全体が前年同月比3%程度の伸びにとどまっているのに対し、現金通貨は7%近く伸びた。現金の増加は日銀の金融緩和で金利が下がり預金の優位性が小さくなっていることが背景にある。最近は大型企業破たんを受けた金融機関経営への不安から預金を避ける動きも広まっているとみられる。