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あさひ銀行が11/8の安値76円を割り込み72円まで下落し安値引けとなった。また、ダイエーが9/25安値94円を割り込み90円まで一時売り込まれ91円で取引を終了。このように超低位銘柄に売り圧力が強まり投資家は信用リスクに怯え、センチメントが急速に悪化。日経平均は昨日の上昇を吐き出し10433.45円前日比368.07円で取引を終えた。明日に先物・オプションSQを控えていることも買い手控え気分を助長したようだ。
ところで本日、市場の一部ではゴールドマン・サックス証券の銀行株レポートが話題になっていたようだ。これによれば、01年9月末時点の都銀の製造業向け不良債権は前年同期比74.2%も増加し、これはもはやバブルの問題ではなく次の処理の中心は中小企業となるという。また、特別検査は市場のシグナルを考慮しているが日本の上場企業はわずか1%で全融資額の26%、非上場大企業を含む大企業向けは40%であり、特別検査でカバーしているのは不良債権の半分以下で中小企業の不良債権をカバーしているわけではないと指摘しており、個別では、三菱東京FGが、中小企業向け融資の比率が低く注目しているそうだ。
ところで、あさひ銀行が大引け間際に安値更新に関して、「PBR等の指標からみても説明がつかない水準」とのコメントをしたようだ。PBR・・・市場が公表されているバランスシートを信用しているのならそのコメントは意味があろうが。市場の銀行及び当局に対する信認、信用は著しく低下しており当分はその手の内容のコメントは虚しくマーケットに響き、投資家の心には響くことはないだろう。 破綻の出尽くし感。これが出るまでは、銀行株をはじめとした低位株は触れないと考える。当面は、円安、長期金利上昇が業績にプラスに働きできればNY、ロンドンに上場しているような企業を買って、長期金利上昇がマイナスに作用する企業をヘッジで売る両建てが安心できるポジションだろう。そのポジションは、破綻の出尽くしでクローズすれば良かろう。