★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
シンガポールの有名な経済学者、黄朝翰教授はさきごろ新華社のインタビュー
に答えて、次のように語った。
日本円が引き続き下落すれば、アジアの金融は不安定になり、新たなアジア金
融危機を誘発しかねない。日本は世界第二の経済大国であり、円の下落が東南
アジアに与える影響力は大きい。日本円がこのままずるずると下落するようなこと
があれば、アジア地域では金融不安が高まり、アジア全体が1997年の金融危機
から回復するために重ねてきた努力は無駄になってしまう可能性が高い。
円の下落はアジア全体の輸出競争力を弱め、各国は競争力を高めるために自
国通貨を引き下げるなどの措置をとり、アジア通貨の価値が低下する恐れがあ
る。
日本は東南アジアの主要な貿易・投資パートナーである。円の下落により、東南
アジア市場で売られる日本製品は安くなるが、その一方で東南アジア経済が不
安定になる。
円の下落の影響は最終的にはドルやユーロにも波及する。米国市場では日本
製品の輸入が増加し、米国の赤字幅がさらに拡大する。その結果、米国の経常
収支が悪化し、米経済の回復が遅れることが懸念される。
日本は世界経済の中でも重要な地位を占めており、世界や東南アジア経済の
安定させるための責任を負っていることを指摘しなければならない。