★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
現時点において「選択HP」上では2002年1月号の詳細は出ていないが、既に購読者には現物が届けられている。当該号の売り物無料掲載記事は『真性「恐慌」スパイラル ■日興の大罪 「MMFドミノ」』 または 『「みずほ」に明日はない ■顔は変われど市場は狙い撃ち』が出るものと勝手に予想、特に重要な記述があると私が考える『真性「恐慌」スパイラル』をちょこっと引用させてもらう。
(一部抜粋)
泥沼の金融危機が、ついに新しいフェーズに入ったのではないか。「資本」の危機から「負債」の危機ヘ−−。
バランスシート(貸借対照表)で左側の「資産」は、右側の「負債」+「資本」と均衡する。バブル崩壊後、日本は傷んだ資産を土地や株の含み益で埋めようとして埋め切れず、資本準備金という「資本」にも手をつけだした。あげくに「負債」が揺らぎ始めたのだ。
一部上場で五十社を超す額面割れ企業がなお生き長らえているように、資本(株式)には耐性がある。株には利益証券と権利証券の二面性があるため、額面割れや無配でも企業は存続できる。ところが負債にはその耐性がない。デフォルトは即死を意味するのだ。これは経済の即死リスク−−−『つまり真性の「恐慌」が現前しかけているのだ。
銀行で言えば、預金も負債だ。九七〜九八年の危機が公的資金による資本注入で食いとめられたのは、それが「資本」の危機だっかからだ。今は違う。
「負債」が動揺、ここで預金の破壊的流出が起きれば、即死しかねない。銀行国有化を恐れるあまり、追加資本注入を逃げまくった報いだろう。MMFパニックは、皮肉にもペイオフで何が起きるかを予行演習して見せたのだ。
官邸は危機対応の処方を持たず
十二月十四日夜、高輪の議員宿舎を訪ねた。五階の端の部屋。独り住まいの自民党元首脳は腕組みして黙って聞いていた。最後に呟く。「えらいことになっとると思っとったんや。拓銀のときは冷や汗かいたが……」。
その背筋が冷たくなる体験を小泉純一郎首相は持たない。株価急落企業の断片的情報は官邸に上がっても、市場と金融秩序の全体を鳥瞰できる理解力と勘は官邸の誰にもない。現に小泉首相は十一月半ば、山崎拓自民党幹事長に会って「ペイオフ解禁は再延期しない」と重ねて言い切っている。
ゴングが鴫った。銀行国有化(資本再注入)、日銀の民間債務(CPや社債など)買い上げ、そして預金封鎖(バンクボリデー)など危機対応の作戦プランを何ひとつ持たず、日本はハードクラッシュを迎えるのか。
最初のドミノを倒した日興にも、市場の制裁が下ろうとしている。三ヵ月物投信「チャンス」の更新日が次々に来るからだ。十二月二十五日のC号(三七五四億円)、一月のA号(四三一六億円)、二月のB号(五五三一億円)……
ほかに半年物も六本ある。B号はエンロン債五十億円(一・六一%)、1号は同二億円(一・一五%)を保有している。持ち株会社化で「フリーハンドの手元資金が一五〇〇億円ある」(広報部)というが、解約が殺到したら足りるかどうかおぼつかない。
富士に見放された山一に似てきた。米格付け会社S&Pは「BBB+の格付けはシティグループの支援を織り込んだもの。しかし今回、シティが手を差し伸べた形跡はない」と格下げを検討中だ。格下げで株価も資金も追い詰められれば、「ワイルに切り捨てられる」と見る向きは少なくない。ある金融当局者は「(扶を分かった)東京三菱に面倒を見てもらうしかないだろう」と突き放した言葉を漏らした。
家出息子が尾羽打ち枯らして「帰宅」するのか。国家金体の複合脱線の引き金役だったに過ぎないとはいえ、金子昌資、汝の罪は万死に値する−。 (敬称略)
注 ワイル・・・シティグループ サンディ・ワイル会長
金子昌資・・・・日興コーディアルグループ会長
# あいも変わらず「選択」の記事は刺激的ですね。でもホントのことやから、名誉毀損とか言って告訴したって無駄。
小泉首相はとりあえず「2月危機、3月危機は起こさせない」
http://www.asyura.com/sora/hasan5/msg/411.html
と宣言はしたものの、どんな対策を頭の中に描いているのか?
元旦の各新聞のトップ記事および首相の元旦の挨拶には注視した方が宜しいかと・・・、