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(回答先: アルゼンチンで大規模暴動(読売新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2001 年 12 月 29 日 20:26:50)
経済の混乱が続くアルゼンチンで28日夜、ロドリゲスサア暫定政権の経済政策や高官の汚職疑惑に抗議する集会が、ブエノスアイレスの議会や大統領府の周辺で開かれた。29日未明、市民の一部が議会の建物に乱入、備品を破壊し、火を放った。暫定政権は発足後7日目で、威信を傷つけられる事態に陥った。
集会には市民数1000人が参加した。うち数十人が角材を使って議会入り口のドアを壊し、窓ガラスを割った。カーテンや壁には火を放ち、長いすを階段上から突き落とした。消防隊の消火作業の間、警官隊は催涙ガスやゴム弾で市民を排除した。
暫定政権は対外債務の返済の一時停止(モラトリアム)を宣言した後、新通貨アルヘンティノを来年1月半ばに導入する方針を打ち出した。しかし、事実上の通貨切り下げにつながるとの懸念から、電化製品や輸入食品の価格がここ数日で2〜3割も上昇。生活への不安が高まり、抗議集会や議会乱入の引き金になった模様だ。
暫定大統領は公共事業などで「100万人分の雇用を創出する」と唱えている。政府の出先機関には、大統領の言葉を信じる失業者が続々と詰めかけているが、仕事を見つけられず、不満が再び高まっている。
集会では暫定政権に過去の汚職疑惑を抱える高官が多いことも抗議の的になった。暫定政権は正義党の有力政治家で固められているが、メネム元正義党政権では閣僚多数が汚職で逮捕されており、利権でつながる政治家への不信感が根強い。
ブエノアイレス証券取引所は28日、1週間ぶりに取引を再開したが、代表的株価指数メルバルは前週末比で7.8%下落した。
暫定政権は銀行預金の引き出しを1口座につき月1千ドルに制限した前政権の政策を継続。銀行前では28日も、新口座の開設や、預金を外資系の銀行に移そうとする市民が長い列をつくった。(20:55)