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財務省は2002年度予算編成で国債発行を30兆円以内に抑えるため、特別会計を使った財源のやり繰りを大掛かりに実施する。外国為替資金特別会計では来年度末に発生すると見込まれる剰余金を一般会計に繰り入れる。交付税特別会計による民間からの借り入れも継続、地方の財源不足を補う。一般会計予算の収支を約2兆円改善させる効果があるが、こうした「隠れ借金」で財政運営は不透明さが増す。
隠れ借金は一般会計予算の収支をやり繰りするため、国債発行ではなく複雑な会計操作を利用して財源をねん出する方法だ。1990年代後半から徐々に減らしてきたが、国債発行を30兆円に抑えるために本格復活させる。
財務省は今年度予算で外為資金特会から一般会計に2000年度の剰余金1兆3700億円を繰り入れている。来年度予算では2001年度の剰余金に加えて、来年度の剰余金を特例法をつくって前倒しで繰り入れ財源を拡充する方針だ。来年度に生じる剰余金の額は試算中だが、財務省は1兆円程度を臨時収入として確保できるとみている。