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【ブエノスアイレス28日=窪田淳】
アルゼンチン暫定政権は28日、同日に償還期限を迎えた短期国債約4億5000万ペソ(約580億円、1ペソ=1ドル)の書き換えに成功しデフォルト(債務不履行)を回避した。短期国債を保有する民間の年金基金や銀行などが書き換えに応じた。当面のデフォルトの危機を先送りした格好だ。
アルゼンチンの公的債務約1300億ドルのうち短期国債は40億ドル程度。暫定政権は公的債務の一時支払い停止を打ち出したが、国内債務は返済する意向を示していた。一方、中央銀行は同日から国民がドル建てで行っている借り入れの返済を自国通貨ペソで行えるとの通知を各銀行に出した。21日から停止していた銀行業務は外国為替や銀行間取引以外に限定して27日から再開。ペソからドルへの変換ができずにドル建ての借金を遅滞している人が多かった。